皆さんは「ガバメントクラウドファンディング」を知っていますでしょうか?
クラウドファンディングを知っている人は多いと思いますが、「ガバメントクラウドファンディングって何??」と思っている方は多いのではないでしょうか?
ガバメントクラウドファンディングとは、ふるさと納税のシステムを利用したクラウドファンディングでの資金集めのことを言います。分かりやすく言うと、クラウドファンディングとふるさと納税を足したような仕組みです。
通常、クラウドファンディングでは、支援者は応援したいプロジェクトを選んで資金を出し、そのお礼として出展者から返礼品をもらいます。それに対して、ガバメントクラウドファンディングでは、支援者が応援したいプロジェクトに資金を出すところまでは同じですが、その出資した資金はふるさと納税と同様に寄付金の全額に寄付金控除が適用されます。そのため、支援者はクラウドファンディングでありながら、ふるさと納税と同じように税金控除を期待して利用することができる仕組みです。
また、クラウドファンディングとガバメントクラウドファンディングの大きな違いとしては、クラウドファンディングの出資者は企業、団体、一個人が行いますが、ガバメントクラウドファンディングはその名の通り自治体などの地方公共団体が地域課題の解決のための資金を集めるために使用します。
ここまで説明すると「では、ふるさと納税と何が違うの?」という疑問が出てくると思います。一般的なふるさと納税を使用する多くの支援者は、返礼品が地域の特産品などになっているため「返礼品の種類や内容」に重点を置いていわば通販のような選び方をしている場合が多いです。それに対して、ガバメントクラウドファンディングは、地域の課題を解決するためのプロジェクトや企画が全体になり、いわゆる「寄付金の使い道」を重視して選ぶ仕組みになっています。
例えば、新潟県聖籠町は日本海最大のサーフィン大会を開催するための資金集めをしたり、広島県福山市は福山城の400年博の開催費用を集めたりしています。まさに町おこしのイベントや地域資源の保存と活用などに使用しています。また、佐賀県有田町は有田工業高校の甲子園出場に伴う寄付金集めに使用しています。地域に根付いた地域の方々のために気軽に使える資金調達方法として活用が進んでいます。
そんなガバメントクラウドファンディングが開始されたのは2013年頃と約10年前からあったのですが、2017年当時の総務省 野田聖子大臣の発言で注目されました。
現在ではいろいろなクラファンサービス業者やふるさと納税サイトが、ガバメントクラウドファンディングのサービスを提供しています。
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