- 投資には興味があるけど、ちょっと怖い
6月7日、岸田内閣が発表した「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の中には、「資産所得倍増プラン」の記述がある。これは日本の家計金融資産2000兆円を貯蓄から投資に回すのが狙いで、少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)の拡充・改革などで実現を目指すという。岸田総理は「貯蓄から投資」の流れを加速して、企業の成長と国民の賃金以外からの所得の増加を目指している。
ここで重要になるのは、ほとんどの貯蓄を保有しているシニア層から若い世代への資金移行と、貯蓄好きの日本の国民性の打破にかかっている。多くの人たちは「投資をしたいけど、ちょっと怖い」という一歩を踏み出せない状態にいる方たちが多いのではないだろうか?
出典:「資金循環統計」日本銀行
- なぜ、投資を怖いと思うのか?
そもそも「なぜ、投資を怖いと思うのか?」それは、人間が「損をしたくない」と強く思う生き物だから。行動心理学の理論にプロスペクト理論がある。この理論を学ぶと人間が最も損を嫌う生き物だということがいやというほどわかる。
プロスペクト理論とは、「人間は与えられた情報から、期待値(事象が発生する確率)に比例してものごとを判断するのではなく、状況や条件によって、その期待値を歪めて判断してしまう」というもの。いわゆる「5万円を得られる嬉しさ」よりも「5万円を損するガッカリ感」の方が、金額は同じ5万円にも関わらず、2.25倍大きいという理論である。それほど、人は損をしたくない生き物なのだ。
【プロスペクト理論の図】
- 不安を払拭するためには、「損を体験する」こと
上記のように人々の頭の中は「損をしたくない」という思いで溢れている。ただし、その思いは、実際の損をして見ないことには払拭できない。投資で大成功している人達も多くは、大なり小なり失敗を経験してそれを糧に成功までたどり着いている。(私はファイナンシャル・プランナーとして、多くの投資家と話をするが、「今まで1回も損をしたことがない!」という人にはあったことがない。)
ただ、実際に投資初心者の方に「ぜひ投資で失敗してください」とは言えない。その1回の失敗が致命傷になることもあり得るからだ。そこで我々FPalが提案するのは「疑似体験での失敗」だ。
- 投資を疑似体験できるカードゲームの研修「Gトレ」
FPalが提供するカードゲームの研修「Gトレ」の中には、様々な金融商品を買ったり、売ったり、投資の疑似体験ができる「ROLL OVER」というゲームがある。「ROLL OVER」はゲームの中で投資を繰り返して、得をしたり、損をしたりしながら、債券、株式、投資信託、不動産や仮想通貨などの金融資産の特徴を学ぶことができる。まさにゲームの中で疑似的に損が経験できるのだ。
また、「ROLL OVER」はゲームを行うだけではない。ゲームで投資を疑似体験した後にグループのメンバーとゲームで気付いたポイントなどをディスカッションし、その後にお金の専門家ファイナンシャル・プランナーが詳しい解説をしてくれる。ゲームを体験した方々は、疑似体験で自分がなんとなく気付いたことを他のメンバーと共有して確認をしながら、最後の解説で腹落ちして、記憶に強烈に残る仕組みになっている。
このROLL OVERを体験した方々からは「本当の投資をする前に体験しておいてよかった」、「ゲームをすることで自然に金融資産の特徴がわかってくる」とか、「自分の投資の趣向がわかった」などの声をいただいている。また、金融機関の関係者からは「我々が伝えたいことのすべてが詰まっている」などのうれしい言葉もいただいている。
学びを深めるWRLサイクル
ぜひこの機会に「損の疑似体験」をしてみるのはいかがだろうか。疑似的に損を体験し、金融商品の特徴が分かれば、投資への恐怖心も薄れ、一歩が踏み出せるようになるだろう。
「ROLL OVER」で失敗の疑似体験をしたい!!という方は、ぜひお問い合わせを
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