FPalの国枝です。
2025年の9月下旬から10月上旬の約2週間は、
東京都立千早高等学校(https://www.metro.ed.jp/chihaya-h/)を度々訪問。
1年生と3年生の生徒さんに、ゲームを使ったお金の授業Gトレを実施しました。
今回は、3年生の課題研究(経済)の授業についてご報告します!
この課題研究(経済)の時間では、先々株式投資についても扱われるため、
担当されている高橋先生も「授業との親和性がある」とGトレの投資系ゲームを気に入ってくださり、
投資系3兄弟とも言える3つのゲームを毎年ご採用くださっています。
では初日。「はらぺこオオカミ」です。
養鶏場の経営をするおじいちゃんのもとで、
ニワトリを育てながら多くのタマゴを獲得していくゲームです。
オオカミに食べられないように考えることが勝利の秘訣になります。

はらぺこオオカミ授業の様子

はらぺこオオカミプレイ中
2日目は気まぐれLunch Time。
このゲームのストーリー的には、
養鶏場で獲得したタマゴを親戚のおばちゃんが経営するお弁当屋さんに持ち込み、
製造販売していきます。
ゲーム自体はシンプルですが、衝撃の展開も待ち受けています。

気まぐれLunch Timeリフレクション中
3日目はROLL OVER。
これは世の中の投資商品を売買していくゲームです。
擬似札束が飛び交う雰囲気の中でも、勝利を目指して真剣なやりとりが繰り広げられるグループもありました。

ROLL OVER授業の様子
「はらぺこオオカミ」「気まぐれLunch Time」そして「ROLL OVER」。
なぜこの3つをこの順番で実施するのか、気になりませんか?
しかも2週間で「ぎゅっ」とやるのです。これにどんな意味があるのでしょうか?
核となるのはROLL OVER。
世の中の様々な投資商品(大半が金融商品)の売買を擬似体験し、
損失の幅を抑えながら自分の定めた目標金額達成を目指します。
投資判断力が試されつつ自分の投資タイプも見えてくるゲームで、
金融のプロにもめちゃめちゃ愛してくれる人も多い難易度中級のゲームです。
そう、ちょっと難しいんです。
さらに楽しみながら投資商品の特徴をプレイで体感するには、多少知識が必要になります。
どんな投資商品か完璧に知っている人になると、
特徴の違いを序盤から理解して、ポートフォリオを意識した戦略も考えていけるのです。
それだけ奥が深く、知識のある人の方がより没入できるゲームなので、
長期投資やリスク分散について事前理解があった方が効果が高くなるのです。
というわけで
Step1として投資初心者向けの楽しい養鶏場のゲーム「はらぺこオオカミ」で複利とリスク対策を学び、
Step2でお弁当屋さんの「気まぐれLunch Time」で分散を学んだあと、
Step3でROLL OVERに取り組むように設計しています。
それも、なるべく記憶にあるうちに次に挑むことが記憶の定着も高めつつ、
応用編としての意味に気づきやすくなってきます。
この流れにすることで投資商品の特徴の違いに気づきやすくなり、
プロも実践しているリスク対策も感じ取れやすくなるのです。
投資経験のない方々や、高校生にはこの3Stepがいいと私たちは考えており、
高橋先生も同意してくださった結果、この3ゲームを短期間に連続して実施している、というわけです。
生徒のみなさんには、アンケートも書いてもらいましたが
「わかりやすく仕組みが分かってなによりとても楽しかった。ゲーム形式の方が興味も出るので頭に残りやすいと思う。」(はらぺこオオカミ)
「偏った投資はリスクが大きいから分散投資で安定性を持つことが大事だなと感じた」(気まぐれLunch Time)
「一発逆転はリスクが高いから着実に増やすことが大事」「前回、前々回よりも複雑で難しかったがやりがいがあり楽しかった」(ROLL OVER)
などなど、ゲームの中で本質も掴んでいったり、楽しみながら自分なりの気づきを得たりしてくれた様子でした。
FPalでは、今後も高校・大学に向けて、ゲームを活用した金融教育の普及を目指しています。
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